理事長挨拶

公益財団法人
広島国泰寺高等学校鯉城同窓会奨学財団
理事長 細川 匡

「グローバル社会」と云う言葉が一般的になり始めた10数年前、「母校から国際社会で活躍する若者の輩出を!」との願いを抱いた先輩である故松尾聰氏(昭和29年卒業)が自社の経営改革や海外進出等の中で「これからの若者は国際社会の中で感覚を養い、学ばなければ世界で活躍することはできない」との思いを強くし、「国際間で活躍したいと願う若者のゆめの応援」を掲げ、国内外の教育機関で留学や研修等へ参加し、事故の資質・能力を高めたいと願う者に対し支援することを目的に、平成26年8月に当財団を設立、12月には公益法人へ移行し、いち早く給付型の「奨学金給付事業」を実施したのが始まりです。
設立以来、故松尾聰氏の想いを受継ぎ、青少年の育成に寄与することを念頭に、奨学金給付事業を繋いで10年余りが経過。
これまで、多くの海外大学への留学及び国際的機関が実施する研修等に参加する者に奨学金を給付して参りました。
この間、広島県立広島国泰寺高校は、現在文部科学省の「WWLコンソーシアム構築支援事業(グローバル人材育成強化事業)」や「高等学校等デジタル人材育成支援事業(高等学校DX加速化推進事業)」の指定を受けるなど、未来を担う若者の育成に積極的に取組んでいます。
母校は、前身を明治10年創立の「広島県第一中学校」から、学制改革により現在の「広島県立広島国泰寺高校」と名称は変われども、一中時代からの精神の基である校訓「質実剛健」「礼節気品」「自治協同」は、長い歴史の中で着実に息づいており、一人ひとりが「広い視野を持ち、次代を担うリーダーとならん」との目標設定を行い、巣立ていっています。
当財団は、これからも青少年の健全育成を念頭に、国際社会への貢献と人類の課題解決という高い志を持ち、「世界に羽ばたく」という自らの「ゆめ」の実現に向けて確かな目標をもって学ぼうとする「若者『ゆめ』の実現」に向けた支援をして参ります。